PCP廃農薬等の安全・確実な焼却分解技術の開発
抄録
過去に大量に使用されたPOPs農薬やそれと良く似た性質を持つPCP等の農薬は、埋設処理や長期保管されたものの、漏洩等による環境汚染が懸念され、適切な処理技術の確立が求められている。そこで本研究では、PCP等の廃農薬の室内焼却分解実験を行い、その結果をふまえて、既存の産業廃棄物焼却処理施設において安全、確実かつ経済的に焼却分解できることを明らかにした。室内分解実験の結果、滞留時間4sで800℃以上という比較的低い温度でも、分解率は99.9999%以上となり十分な分解率が得られた。次に、室内実験の結果をもとに施設選定を行い、ロータリーキルン式産業廃棄物焼却処理施設でPCPの分解実験を行った。その結果、PCP濃度は排ガス、排水ともに検出限界以下となり、分解率は99.99998%以上と高い値が得られた。また、排ガス中ダイオキシン類濃度も基準値を下回り、安全・確実に焼却処理できることが分かった。
収録刊行物
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- 廃棄物学会研究発表会講演論文集
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廃棄物学会研究発表会講演論文集 17 (0), 385-385, 2006
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205667319552
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- NII論文ID
- 130007006348
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可