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- 飛田 範夫
- 修成建設専門学校緑の学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Historical Transition of Japanese Hedge
- ニホン ノ イケガキ ノ レキシテキ ヘンセン ニ ツイテ
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説明
『万葉集』によると奈良時代頃からウツギの生垣が作られ, 絵巻物を見る限りでは平安・鎌倉時代には, 下枝を切り落とした生きた樹木を植え並べた生垣が主流になっている。この生垣は枯れ枝や割り板を立てた垣根の代わりに, 腐らない垣として作られたものと思われる。鎌倉時代頃から防犯のためにカラタチ・クコ・ウコギなどの刺がある樹木を使った生垣が現れ始め, 室町時代から江戸時代前期にかけて流行している。北村援琴著『築山庭造伝』(1735年) の図に生垣的な刈り込みが描かれていることからすると, 今日見られる刈り込み生垣は江戸中期頃から始まったものらしく, 両手で使う刈込み鋏が出現したこととの関連性が考えられる。
収録刊行物
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- ランドスケープ研究
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ランドスケープ研究 62 (5), 413-416, 1999-03-30
公益社団法人 日本造園学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205669667072
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- NII論文ID
- 110004305341
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- NII書誌ID
- AN10455955
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- ISSN
- 13484559
- 13408984
- http://id.crossref.org/issn/13408984
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- NDL書誌ID
- 4735336
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可