野球における球速と球速感の関係

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タイトル別名
  • Relation between speed and sense of speed of a ball in baseball

抄録

野球の打撃場面において、投手が投球したボールに対する球速感が投球コースや球種などによって異なることが経験的に知られている。すなわち、知覚される運動速度と客観的な運動速度は一致しないといえる。そこで、本研究では、客観的な球速と球速感の関係およびズレが生じるメカニズムを明らかにし、実際の場面での応用に活かす知見を得ることを目的として、心理物理学的手法を用いた探索的な実験を実施した。被験者は投手による投球を観察し、ビデオカメラで撮影された投球画像から2次元DLT法にて、ボールの運動速度を物理量として測定した。また、投球に対する感覚量は、マグニチュード・エスティメーション法を用いて測定した。技量レベルの異なる被験者群を設定し、見るポジション(打者、捕手、球審)の違いによる影響も検討した。その結果、一般学生は打者の位置から投球を観察した場合において、外角球と比較して内角球の方が速く感じることが示された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205675134976
  • NII論文ID
    130005036454
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2009.0.42.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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