特徴探索における試行間促進効果と抑制効果に及ぼす加齢の影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Inter-trial facilitation and inhibition on visual feature search in older adults
説明
複数の項目中に単一の特徴で定義された標的が一つ提示される特徴探索課題で、現試行の標的の特徴が前試行と同じ時には、異なる時に比べ検出が速くなる。この効果を試行間促進効果(ITF)という。ITFは潜在的な記憶痕跡により生起し(Maljkovic & Nakayama, 2000)、加齢により減弱しないとされている(Kumada & Hibi, 2004)。本研究では、この潜在的な記憶痕跡の利用に加齢差がみられる否かを詳細に検討した。その結果、特徴探索画面において、見るだけで反応しなかった単一の特徴で定義されたアイテムが、後続試行で標的として出現した時、若齢者では試行間抑制効果が生起し、高齢者では試行間促進効果が生起した。高齢者は、記憶痕跡の中でも反応に関する履歴の利用が、若齢者とは異なる可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2009 (0), 40-40, 2009
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205675136000
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- NII論文ID
- 130005036452
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可