音楽聴取による気分および人格特性的自己効力感への影響

DOI
  • 寺田 知世
    梅花女子大学大学院現代人間学研究科心理臨床学専攻
  • 三雲 真理子
    梅花女子大学大学院現代人間学研究科心理臨床学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of music listening on mood and generalized self-efficacy
  • 歌詞とメロディの検討
  • A consideration of the lyrics and melodies

説明

音楽には聴取者に良いイメージを喚起させ、自信を持たせる力、自己効力感を向上させる力をもつと考えられるが、これまで調査された音楽は器楽曲が中心である。本研究では、歌詞のある音楽2曲に歌聴取条件とメロディ聴取条件を設け(計4条件)、音楽聴取後の気分および人格特性的自己効力感への影響、歌詞への共感とメロディの印象の差異を検討した。その結果、歌詞に物語性があり、メロディの変化が多い音楽からは、前向きな情動変化や高揚感が得られやすく、メロディから快活で力強い印象を感じやすいことが分かった。一方、歌詞に聴取者を安心させ、落ち着かせる言葉を多く含み、メロディの変化が少ない音楽からは、気分の鎮静化が促され、メロディから陰気で軽い印象を感じやすいことが分かった。さらに、人格特性的自己効力感の得点も高い傾向にあることが分かった。また、4条件で歌詞への共感に有意差は見られなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205675655168
  • NII論文ID
    130005430962
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2016.0_122
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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