正導事後情報と誤導事後情報が目撃者の記憶に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effect of Positive and Negative Leading Post-event Information on Eyewitness Memory within Participants
- ―参加者内比較―
説明
本研究では, 正導事後情報と誤導事後情報が目撃者の記憶に及ぼす影響を参加者内計画で検討した。大学生24名が参加した。実験者は参加者に出来事(映画)を提示した後,12項目の事後情報(出来事に一致する正導情報,一致しない誤導情報,どちらでもない中性情報を各4項目ずつ含む)を描写文形式で提示した。続いて,挿入課題に回答させた。最後に,出来事に関する手がかり再生テスト(12項目)に回答させた。テストの正答率について事後情報(正導群,中性群,誤導群)の1要因分散分析を行った。その結果,正導群は誤導群よりも有意に正答率が高く,中性群との間には正答率に有意差がなかった。一方,誤導群は中性群よりも正答率が有意に低かった。この結果は,正導事後情報は目撃者の記憶に影響を及ぼさない可能性があり,誤導事後情報は目撃者の記憶にマイナスの影響を及ぼす可能性があることを示唆している。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2010 (0), 63-63, 2010
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205675792000
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- NII論文ID
- 130005036628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可