The role of self-reference eocoding in episodic memory of actions

  • Yamamoto Kenta
    Graduate School of Human Development and Environment Kobe University
  • Masumoto Kouhei
    Graduate School of Human Development and Environment Kobe University

Bibliographic Information

Other Title
  • 行為のエピソード記憶における自己関連付け符号化の役割
  • 成人自閉症者を対象とした研究
  • A study in adults with autism spectrum disorder

Description

「拍手をする」などの行為文を憶える際に,単に言葉だけで憶えるよりも,行為文を実演しながら憶えた方が記憶成績がよい。これを,実演効果という。これまでの研究から,自閉症スペクトラム障害者(ASD者)は自己に関する記憶が低下していることが報告されている。そこで本研究では,ASD者の自己に関する記憶の低下が,符号化処理の問題であるのか,文脈情報の記憶の問題であるのかの2点を検討することを目的とした。ASD者9名(平均年齢30.3歳:SD=7.97)に対し,文を聞いて憶える言語条件,動作を見て憶える観察条件,動作を行って憶える実演条件を設定した。記銘直後と一週間後に自由再生テストと情報源再認テストを実施した。実験の結果,再生・再認ともに実演効果がみられた。これらの結果から,ASD者の自己に関する記憶の低下は,符号化処理や文脈情報の区別の問題ではないことが示唆された。

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205675884032
  • NII Article ID
    130005431143
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2016.0_93
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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