他者間授与イベントの共益性認知に与える授与動詞の影響

DOI
  • 平 知宏
    大阪市立大学・大学教育研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of "ageru-kureru" on the cognition of common benefit in others' give-and-recieve event

説明

本研究では、他者間の利益のやり取りを表現する、日本語の「あげる」「くれる」の表記(例:AがBにおみやげをあげた、AがBにお金をくれた)の違いが、利益の授与者(A)、受益者(B)、およびやり取りの観察者(A-Bのやり取りを見ている「私」)それぞれの間で共益性の認知に与える影響を検討した。調査の結果、他者間の利益のやり取り(A-B間の授与イベント)を観察する立場の人間が、「くれる」を用いてそのやり取りを表現する際には、「あげる」を用いてやり取りを表現する際に比べて、受益者Bと観察者間の共益性を高く認知している一方で、授与者Aと受益者Bの共益性を低く認知していることが分かった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205676052480
  • NII論文ID
    130005489040
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2015.0_64
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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