音声提示される有声・無声子音と動作強度の刺激反応適合性
書誌事項
- タイトル別名
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- Stimulus-Response Compatibility between voiced/voiceless consonants and strength of movement
説明
音象徴とは、音声が感覚経験あるいはこれを基底とした概念と対応関係を持つことである。音象徴と身体性の関連を検討するため、音象徴的性質として既に示されている「有声子音は力強く、無声子音は繊細である」という傾向が、音声を刺激、身体運動を反応とした刺激反応適合性課題を実施した。有声・無声子音を含む音声および触覚センサーを用いた実験を行った結果、有声子音と強く押し込む動作、無声子音と弱く触れる動作が対となる条件において、その他の組み合わせの条件よりも反応時間が短くなり、刺激反応適合性が見られた。先行研究では、本課題において刺激が抽象度の高い次元で処理され、その後運動反応システムへ影響を与える可能性が指摘されている。本研究で用いた音声は単独では意味を成さない刺激であったが、有声―無声という抽象的次元として同様のシステムによって処理が行われた可能性が示唆される。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2014 (0), 53-, 2014
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205676085248
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- NII論文ID
- 130005481014
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可