五七調音声と非五七調音声聴取時における脳活動の比較
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- 福田 由紀
- 法政大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of brain activities at listening between five- and seven-syllable rhythm sound and none rhythm sound
- 日本語が第二言語話者の場合
- In the case of second language learners
説明
福田(2012a,b)は,短歌や俳句を特徴付けている五七調のリズムを含んでいる文とそうでないリズムを持った文の再生率を比較した結果,五七調の文の方が非五七調の文よりも,項目でも文でも再生成績も有意に高いことを示した。また,聴覚的に提示された文を覚えている過程で,五七調のリズムを含む文の条件では左脳が優位に働き,非五七調のリズムの条件では右脳が優位に活性化していた(福田,2013)。つまり,日本語母語話者の暗唱の材料として,五七調の材料の方が適している。では,第二言語話者も母語話者と同様に,脳の活性状態が材料のリズムによって影響されるか,NIRSを使用して本研究で検討をした。その結果,母語話者を対象とした場合と異なり,第二言語話者では,五七調条件でも非五七調条件でも言語脳である左脳の働きが活性化されていた。第二言語話者は,まず,言葉の意味に認知処理を割き,準言語的な情報まで処理資源を割り当てることができないと考えられる。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2014 (0), 93-, 2014
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205676115328
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- NII論文ID
- 130005481065
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可