カテゴリ判断におけるプロトタイプ理論の検討
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- 酒井 浩二
- 京都光華女子大学人間関係学部
書誌事項
- タイトル別名
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- The validity of prototype theory in category judgment
説明
プロトタイプ理論によれば,カテゴリの事例としての典型性に基づきプロトタイプを中心に事例が表象される.本研究では,この理論の妥当性を検討するため,プロトタイプ的な特性に基づきカテゴリ判断されると前提をおき,典型性が高い事例ほどカテゴリ判断に要する反応時間は短くなることを調べた.カテゴリ判断では,カテゴリ名の提示後に事例が提示され,その事例がカテゴリに属するか否かをできるだけ正確に速く実験参加者は判断した.典型性判断では,実験参加者はカテゴリの事例の典型性を5段階評価した.実験の結果,事例の典型性の高さと反応時間の速さの相関係数は,すべての実験参加者8人で正となり,うち5人は有意であった.複数の事例はプロトタイプを中心にカテゴリ化され,典型性の高い事例ほどプロトタイプとの距離が短く表象されて短時間でカテゴリ判断しやすいと解釈される.
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2007 (0), 110-110, 2007
日本認知心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205676523520
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- NII論文ID
- 130004587216
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可