顔と名前に対する反応時間に判断対象人物の親近性が及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Familiarity effect on reaction time of person's face and name judgements

説明

本研究では,人物認識における顔と名前の処理について検討するため,判断対象人物の親近性を操作した実験を行なった。具体的には,親近性の高い人物(友人),低い人物(有名人)を自己と比較することにより,それらの人物に対する反応時間に親近性が及ぼす影響を検討した。実験計画は,刺激人物4(自己,友人,女性有名人,男性有名人)×刺激の種類(顔,名前)の2要因実験参加者内計画であった。32名(女性16名,男性16名)の大学生が実験に参加した。実験参加者の課題は提示された刺激に対する性別判断を行うことであり,その判断に要する反応時間を測定した。その結果,刺激人物の主効果のみが有意であり,自己に対する反応時間が最も短く,次いで友人,有名人の順に短くなった。この結果より,親近性が高いほど反応時間が短くなること,顔だけでなく名前についても自己に関する反応時間が最も短いことが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205676871680
  • NII論文ID
    130005036340
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2008.0.75.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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