主観年齢推定における自己若年視要因の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Examination of the Factor of Younger Identity in Estimation of Subjective Age
- 社会心理的要因に関する考察
- Consideration of the Factor of Socio-psychological
抄録
自己がイメージする自分の年齢を主観年齢と定義し研究を行ってきた。顔画像を用いた主観年齢の推定課題により,様々な文化で自己若年視の傾向を確認している。この傾向自体は文化によらない普遍的なものである一方で,自己若年視の量には国籍による違いが存在しており,社会心理的要因の影響が考えられる。本研究ではこの可能性を検討するために,主観年齢の推定課題と関係流動性(Yukiら, 2007)の測定を同じ実験参加者に対して実施し,両者の関係を調べた。関係流動性得点,およびYuki et al.に準拠した関係流動性の2因子それぞれについて,年齢層別に各因子と自己若年視量との関係を調べたが,一貫した相関関係は確認されなかった。これらの結果から,自己若年視に影響する社会心理的要因としては,関係流動性が対象とするような個人を取り巻く社会構造レベルではなく,より個人の内的なレベルの特性に注目する必要性が示された。
収録刊行物
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- 日本認知心理学会発表論文集
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日本認知心理学会発表論文集 2014 (0), 119-, 2014
日本認知心理学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001205677030272
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- NII論文ID
- 130005480920
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可