懐かしさ感情が商品評価に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of nostalgia on evaluation of advertised products

説明

本研究では懐かしさ喚起画像と広告を対呈示し,画像による広告への懐かしさ感情般化と遅延によるソース記憶の減少が広告評価に及ぼす影響についての検討を行う。実験の結果,懐かしさ感情との関連が高い食品カテゴリ(カレーやお茶など)では,対呈示画像によって喚起された懐かしさによって呈示直後の商品評価に促進効果が見られた。さらに遅延後には全体的に商品評価が上昇するという結果となった。これは,懐かしさ感情によって商品への既知性が上昇したことによると考えられる。一方で懐かしさ感情との関連が低い日用品カテゴリ(洗剤や歯磨き粉など)では,画像の懐かしさは商品評価に抑制的な効果を持った。遅延によって商品への好意度は上昇するものの,購買意図は抑制効果を持ち続ける結果となった。これらの商品は懐かしさや既知性よりもむしろ先進性が求められるために,懐かしさ画像との対呈示が購買意図への負の強化子として働いたと考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205677097344
  • NII論文ID
    130005036281
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2008.0.21.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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