文字の長体化における読みやすさへの影響

Description

【目的】<BR> これまでの研究で、1文字(ひらがな・カタカナ)について縦横比を20~30_%_変化させても視認性は変わらないという報告がある。しかし、文章を使用しての視認性の評価は行われていない。本研究では、文字の長体化が読みにどう影響するかを調べる。<BR> 【方法】<BR> コンピュータ画面上に30文字からなる簡単な日本語文章を提示し、被験者に音読させた。文字幅は、文字高の100_%_、79_%_、63_%_、50_%_、40_%_、32_%_、25_%_の7種類(0.1対数間隔)に設定し、フォントは平成明朝W3を使用した。文字の大きさを変えながら読み速度と誤答数を記録し、文字の大きさと読み速度からRA(読書視力)MRS(最大読書速度)CPS(臨界文字サイズ)を求め、それらに対する長体化の影響について比較を行った。被験者は視覚正常で日本語を母語とする大学生。<BR> 【結果と考察】<BR> 文字の長体化によるMRSへの影響はみられなかった。しかし、CPSおよびRAには影響がみられ、文字幅100_%_~63_%_まではCPSもRAも同程度の読みやすさを維持した。このことから、文章の読みにおいても、縦横比を20~30_%_変化させても視認性は変わらないという1文字での先行研究と同様の傾向があると考えられる。<BR>

Journal

  • JSRVI Annual Abstract Meeting

    JSRVI Annual Abstract Meeting 19 (0), 33-33, 2010

    Japanese Association of Rehabilitation for the Visually Impaired

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205678933632
  • NII Article ID
    130007008141
  • DOI
    10.11507/jarvi.19.0.33.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top