視覚障碍者の余暇を考える -映像文化と視覚障碍-

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抄録

中途視覚障碍を負うことによって、生活環境から喪失されるものは多くあります。その中で、『余暇』に関する問題は人が文化的な生活を送る上で非常に重要な側面であるにもかかわらず置き去りにされてきた感があります。 視覚障碍者の余暇を考えるとき、大きな障壁が存在するもののひとつが映像文化への参加であると考えます。 平成19年に総務省が視聴覚障碍者のための字幕・解説放送の拡充のための指針を示しました。しかし、NHKをはじめ各放送局の実情は、10%の目標値達成にはほど遠いものです。さらに映画となるとその指針すら存在しません。 視覚障碍者が映像文化を享受することは不可能なことなのでしょうか。どのような手立てがあれば、それが可能になるのでしょうか。  この地域で10年にわたって、視覚障碍者に映画のシーンボイスガイド(場面解説)を提供をしてきたボランティアグループの活動を通して、視覚障碍者が映像文化にアクセスするために必要な手立てとその手法について考えます。 また視覚障碍者の文化的生活が保障されるために、テレビ放送を含む映像文化へのアクセスについて、その課題と展望を探ります。 構成 1.趣旨説明と登壇者の自己紹介(5分) 2.映画にシーンボイスガイドをつける活動について ユーザーからその意味(5分) シーンボイスガイドの活動の内容(15分) シーンボイスガイドを付ける活動の中で視覚障碍者の役割(5分) コメンテーターから全国的にみた現状(5分) 3.ワーク シーンボイスガイドの台本作成の実際((20分)     テレビの画面を見ながら画面解説の文章を作成する。     作成した文章を画面の動きに合わせて読上げる。 4.コメンテーターから今後の課題と展望(10分) 5.まとめ(5分)

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205679123072
  • NII論文ID
    130007008234
  • DOI
    10.11507/jarvi.19.0.10.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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