愛知県の健康系に学ぶ大学1年生の朝食摂取状況

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タイトル別名
  • Breakfast intake in university freshmen who learn health science in Aichi Prefecture

抄録

<br>【目的】栄養や食事について考えない若年者が多くみられ、その食生活や健康状態において多くの問題点が指摘されている。生活習慣病の予防を目指す厚生労働省の「健康日本21」でも栄養・食生活についての目標が設定されているが、その中でも若年層においては朝食欠食の減少が求められている。本研究では、新入学生の朝食摂取状況および健康状態を把握することを目的に調査を実施した。また、アンケートによって、自己の食生活を振り返り、その問題点を学生が自覚することにより、健康意識を高めるための動機づけを目指した。<br>【方法】愛知県の健康系の学部に在籍する大学1年生397名(男性164名、女性233名)を対象として、入学後間もない5月に、朝食摂取状況と健康状態に関するアンケート調査を実施した。<br>【結果】調査対象者の家族形態は、家族と同居が約70%、一人暮らしが約25%であった。朝食を毎日摂取している者は約73%であった。朝食の準備をするのは、母親が約50%、自分で準備するが約40%であった。朝食内容は、主食にご飯を摂取する者が40%あり、献立パターンはご飯・汁物(味噌汁)・主菜(卵)が多くみられ、主菜あり群は約30%であった。一方、パンを摂取する者は55%あり、パンと飲み物(牛乳)のパターンが多く、主菜あり群は約14%であった。現在の健康状態について、対象者の半数は「健康である」と自己診断をしているが、残りの半数は、「肩こり・腰痛」、「疲れやすい」、「だるい」という症状の訴えがあった。これらのことから、朝食摂取の有無だけではなく、その食事内容も健康状態に影響することが示唆された。さらに、生活習慣についても検討する必要があると考えられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205688768768
  • NII論文ID
    130007009516
  • DOI
    10.11402/ajscs.17.0.46.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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