A simulation algorithm for predicting distribution of <i>Parus major</i> territories in urban area

Bibliographic Information

Other Title
  • 都市マトリクスにおけるシジュウカラのなわばり分布予測アルゴリズム

Description

筆者らは都市における良好な緑地環境の指標となるシジュウカラの生息環境適合度モデルとして以下のようなロジスティック回帰モデルを得ている.<br>logit p = -18.144 + 3.799 log A + 0.688 NH<br>p は生息確率,A は半径250 m 内の樹冠面積(m2),NH は1 km 内にある他のシジュウカラ生息地数である.<br> 本種は繁殖期になわばりを持つが,緑被率の低い生息地では行動半径250 m 程度までに広げて必要な採餌場所を確保し,なわばりとして防衛する範囲は必ずしも行動圏全域ではない.そこで,以下のような7つの仮定の下で実行するシミュレーション・アルゴリズム提案する.<br>・対象地を30 m 四方のグリッドに区切ったラスタ型モデルとしたが,1つがいのなわばりおよび行動圏は複数のグリッドにまたがる円形に近似した範囲とした.<br>・生息確率は上記のモデルから求めた.<br>・30 m 刻みの8段階の半径ごとに生息確率を算出し,生息確率が0.5を超える最小半径の昇順で生息地の中心グリッドが確率的に決まることとした.<br>・ひとつのグリッドにおける生息の有無を評価するたびに,他のグリッドにおける1 km 内の他の生息地数を更新した.<br>・本種の行動圏は,既存研究を参考にして,樹冠面積が3.0 ha 超える最小半径内のグリッドとした.<br>・1 km 内の他の生息地数は5以上の場合は4として生息確率を算出した.この1 km 内の他の生息地数が4の時に生息確率が0.5を超える樹冠面積である1.15 ha は既存研究で報告されているなわばり面積に近いので,これを超える最小半径内のグリッドをなわばりと仮定し,なわばり同士の重複を禁止した.<br>・一旦決まったなわばりの中心グリッドは動かないこととした.

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205689930112
  • NII Article ID
    130007011095
  • DOI
    10.14848/esj.esj52.0.637.0
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top