本学学生の家庭における世代間にみた行事食の現状について
書誌事項
- タイトル別名
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- Intergenerational status for event dishes of household of household of our university students
説明
【目的】年中行事や通過儀礼はハレの日として、日本の各地や家庭において伝承され、行事食を用意して祝ってきた。しかし、最近の傾向として、家庭における伝統的な行事食はあまり見られなくなっている。そこで、学生と親世代間にみた、さまざまな行事における行事食の喫食経験とその内容についての現状を検討し、中間報告を行う。 【方法】本学家政学部栄養学科・短期大学部栄養科1~4年生の学生とその家庭にアンケート用紙を平成21年12月に配布し、冬休み中の留め置き法により回収した。今回は、その内、学生200件、親世代120件を対象に、それぞれ集計を行った。 【結果】年中行事では、学生・親世代共に、“正月”“大みそか”“クリスマス”の経験有りが90%以上を占めた。“正月”の雑煮の喫食経験は学生・親世代共に約90%であるのに対し、学生では屠蘇が17%と低かった。大みそかの年越しそばは学生・親世代共に90%を越すが、年取りの祝い料理等の喫食経験は少ない。五節句の1つの“重陽の節句”は、学生・親世代共に菊酒やご飯を食した経験が1%程度と少ない。通過儀礼では、学生・親世代共に“誕生日”“七五三”の経験が約90%と高く、“厄払い”は31%以下と低く、学生はお七夜の経験が17%と低い。“誕生日”ではケーキ、“七五三”では千歳あめが93%以上を占め、伝統食である赤飯の喫食経験より多い。また、通過儀礼で用いられる祝い餅は、4つの行事で平均約40%と喫食経験が少ない。今回の調査は、親と同居し関東近郊より通学している学生が67%と多いため、年中行事、通過儀礼いずれも、料理本やテレビで紹介されている料理等の喫食経験が多く、日本各地の特色ある行事食はほとんど見られなかった。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 22 (0), 146-146, 2010
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205691156736
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- NII論文ID
- 130007013154
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可