野菜摂取の現状と野菜350g以上摂取をめざした提案からの検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- Current levels of vegetable consumption and dietary advice to achieve the recommended level of more than 350g per day
説明
【目的】平成23年度の女子学生10名の食事調査結果において、学生Aの家庭では母親が有職者のため、冷蔵庫に線キャベツが常備されており、毎食の食事にその線キャベツが添えられていた。母親の目的は子供にできる限り野菜摂取をさせることと、たとえば和風料理では料理の色が茶色くなるので、線キャベツを添えることで、料理の色を明るくするという2つの目的があった。1日当たりの10名の食事調査結果と学生Aの食事調査結果を比較すると、線キャベツを添えることで、野菜量が増加しただけでなく、食物繊維総量、噛む回数が増え食事時間も長くなっていた。そこで、女子学生を対象に野菜摂取の現状と1日3食に線キャベツ70gを加えることで、野菜350g以上摂取可能かを調査検討した。<br>【方法】野菜摂取に関するアンケート調査、関東圏内の21店舗を対象としたスーパーマーケットのカット野菜調査、食事調査、筋電計調査、給食経営管理実習における実施献立表からの野菜量調査、和風、洋風、中華風料理と線キャベツの組み合わせ調査、野菜摂取の考えに関するアンケート調査を行った。<br>【結果】今回の調査結果から、1日3食に線キャベツ70gを加えた総野菜量は334.5±34.2gと350g以上摂取することはできなかった。また、主食、主菜、副菜を組み合わせることが、野菜摂取につながることがわかった。とんかつ以外の和風や中華風料理と線キャベツの組み合わせに違和感を持つ学生が多かったが、線キャベツを副菜として加えることは、短い食事時間の中で野菜摂取および咀嚼回数(ひいては咀嚼筋量)を増加させるための安価で手間のかからない方法であると考えられた。
収録刊行物
-
- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
-
日本調理科学会大会研究発表要旨集 25 (0), 3-, 2013
日本調理科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205691862144
-
- NII論文ID
- 130005044247
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可