アカモクSargassum Horneriの機能性と食品への利用
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- 谷口(山田) 亜樹子
- 鎌倉女子大
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- 佐藤 祐子
- 鎌倉女子大
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- 牧田 知江子
- 井上蒲鉾店
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- 重田 公子
- 東京都市大
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- 高野 克己
- 東京農大
書誌事項
- タイトル別名
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- Functionality and food use of akamoku Sargassum Horneri
説明
【目的】アカモクとは、褐藻類(ヒバマタ目ホンダワラ科)に属する海藻で、成長により7m程度になる。栄養塩に富む浅海が生育に適しており、東日本に各地の沿岸部に分布し、老成すると赤褐色になる。各地では「ギバサ」(秋田)、「ギンバソウ」(山形)、「ナガモ」(新潟県)などと呼ばれ食されている。アカモクは、ミネラルや食物繊維、ポリフェノールが豊富であり、アカモクのぬめりの成分に含まれているフコイダンは、抗癌作用や免疫力向上への作用がある。本研究では、まだあまり知られていないアカモクに着目し、鎌倉で採れたアカモクのミネラルやポリフェノールなど機能性について検討し、さらに食品への利用法について調べた。<br>【方法】 試料のアカモクは鎌倉海岸に生育(2014年4月収穫)したものを用いた。ミネラル量の測定は原子吸光度分析法により行い、ポリフェノール量はフォーリン・デニス法を用いて測定した。また、アカモクの食品への利用として、調理、加工を行った。<br>【結果】アカモクのミネラル量を測定した結果、カリウム、カルシウム、マグネシウムが多かった。また、ポリフェノール量を測定したところ、ワカメの葉の部分より、アカモクの葉の部分の方がポリフェノール量が多いことが確認された。アカモクを用いて、かまぼこ、炊き込みご飯、パンケーキ、パンなどを製造したところ、アカモクにより食感のよい食品となった。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 26 (0), 100-, 2014
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205691955712
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- NII論文ID
- 130005481212
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可