高校地理における新しい世界地誌教育のあり方を考える

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タイトル別名
  • What a New Education for World Geography in High School should be

抄録

_I_ 意識する一貫性(日原 2004,2005a,b) 本発表では[義務教育=最適なスケールでの地誌教育]→[高校=マルチスケールに扱う地誌教育]という一貫性を念頭に、義務教育で州規模の世界地誌を学習していることを前提とした高校地理教育の展開例について検討する。_II_ 高校地理における新しい世界地誌教育実践例高校地理教育では義務教育で獲得した網羅的な世界像を受けて、地球的規模の課題(Global issues)の地域における発現の特徴を理解し、その解決策を考察する能力を育成することが目的となる。_丸1_Multi-scale geographyから構造を捉える 低学年の必修的扱いの地理教育では、Global issuesの地域における特徴をマルチスケールに考察する視点を重視する。アフリカの場合、食料問題や人口問題の現状や原因を、ローカル、リージョナル、グローバルの各スケールから分析し、スケールごとの解決策、スケールを貫く要因等を考察させる。_丸2_abduction型の作業学習から対策を考える 高学年の地理教育では、榧根(1993)の指摘を踏まえたabduction型の扱いを実現する作業学習を展開することで、地理学をはじめとする学術研究を教材化して、地域の差異に即した処方箋を考察させる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205692042240
  • NII論文ID
    130007014302
  • DOI
    10.14866/ajg.2006s.0.71.0
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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