書誌事項
- タイトル別名
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- Sustainable development and environmental preservation in the Pantanal, Brazil (13)
- Research on browsing behavior of grazing cattle by potable GPS together with bite-counter collar
- ハンディGPSとバイトカウンター首輪を併用したウシの食餌行動調査
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説明
天然草地に依存するパンタナールの牧畜では、牧養力、すなわち草地の生産力を維持しつつ飼養できる最適な放牧家畜数を、各牧場毎に算定して経営に反映させることが必要である。そのためには,(1)雨季と乾季の天然草地の変化(浸水域の変動)を考慮に入れた詳細な植生区分図(あるいはビオトープマップ)を作製し,植生ごとにそれぞれの占有面積を計測する,(2)家畜の嗜好性に留意した,植生ごとの草生産量(乾物重量)を算出する,(3)放牧家畜がいつ,どこで,どの位の量の草を食べているかを正確に見積る,などの基礎研究が必要である。本研究は,とくに(3)の研究課題に係わり,放牧牛にハンディGPSとバイトカウンター首輪を同時に装着して(写真1),ウシの移動や休息,食餌行動(顎運動回数)を詳細に解明することを目的とした。これにより,従前の目視に頼る家畜追跡調査では解明しえなかった詳細な家畜の行動データが,広大な放牧地を対象に,連続的かつ安定的に収集できるようになる。また,牧養力のより厳密な算定基準を提示する本研究は,パンタナールの脆弱な天然草地を維持・管理しつつ,持続的な牧畜経営を実現する適切な牛群管理システムの提案に役立つ。
収録刊行物
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- 日本地理学会発表要旨集
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日本地理学会発表要旨集 2005f (0), 41-41, 2005
公益社団法人 日本地理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205692514432
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- NII論文ID
- 10020532856
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- NII書誌ID
- AA1115859X
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可