朝食欠食習慣をもつ学生の食生活傾向と食生活改善にむけた取組みの検討
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- 布川 育子
- 光塩学園女子短大
書誌事項
- タイトル別名
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- Dietary habits and an approach for improvement dietary patterns in college students with skipping breakfast
説明
【目的】平成25年国民健康・栄養調査では、若者の食生活について、朝食欠食、野菜不足、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をしている者の割合が低いことが報告されている。このような状況は本学の学生においても同様である。そこで、学生の食生活改善にむけた効果的な教育を行うための基礎資料を得ることを目的に、朝食摂取をはじめとする食生活アンケート調査を行い、朝食欠食者の食生活傾向を見た。さらに、食生活改善の意識を高めるため、自分の食事バランスを確認する取組み(以下取組みとする)をし、その前後の変化を調べた。【方法】本学食物栄養科2年生の学生を対象とし、事前調査は2014年4月上旬、事後調査は2014年5月上旬に実施した。調査内容は、食事摂取頻度、主食・主菜・副菜のそろう食事の頻度、主食・主菜・副菜の正しいバランスの認識と実際の食事でのバランス、食意識、不定愁訴であった。取組みは4月中旬~5月上旬に行った。事前調査で朝食欠食のない者(摂取群)とある者(欠食群)とに分類し、比較した。また、事前調査と事後調査との比較も行った。【結果】摂取群は52名、欠食群は56名であった。事前調査から、欠食群は、夕食欠食の割合が高い、主食・主菜・副菜がそろう頻度が低い、食意識が低い、集中力がないという傾向が見られた。取組みの前後比較では、主食・主菜・副菜の正しいバランス認識、食意識、バランスガイド認識度等、知識面での改善が両群で見られた。主食・主菜・副菜がそろう頻度が両群の朝食、欠食群の夕食で改善されたが、朝食摂取頻度、食事の主食・主菜・副菜バランスは改善されなかった。今回の結果をもとに効果的な教育方法を検討し、継続的な調査と教育が必要だと考えられた。
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 27 (0), 193-, 2015
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205693352192
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- NII論文ID
- 130005489654
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可