小学生が取り組んだ防災学習

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書誌事項

タイトル別名
  • Handing down the Ise Bay Typhoon through map
  • disaster map making activity with children
  • 子どもとつくる伊勢湾台風ハザードマップコンテスト

抄録

1959年に4799人の死者・行方不明者を出した伊勢湾台風が東海地方で甚大な被害をもたらしてから2009年9月26日でちょうど50年を迎えた。寺本は国土交通省や中部建設協会の社会貢献事業として企画立案を求められ、即座に子どもたちがつくる災害予測地図の作成を思い立った。本発表は、昨年取り組んだハザードマップ・コンテストに関する実践報告である。以下、作品展の運営の詳細や出展作品について報告したい。 1コンテストの運営組織 本コンテストは、子どもとつくるハザードマップ実行委員会を組織し(寺本潔が委員長)運営した。実行委員には国土交通省中部地方整備局や中部建設協会、後援団体として中日新聞社も参加した。 2コンテストのコンセプトと参加団体 伊勢湾台風やその他の身近な地域の災害を調査して地図にまとめる際、コンテストのタイトル「未来に継ぐ」にも現れているように災害の記憶の継承と将来の災害に備えた取り組みの理解に重点を置いた。 まず、地図作成のカテゴリを「そのときマップ」と「これからマップ」とネーミングした。「そのときマップ」とは伊勢湾台風から約1ヶ月間の間に起こった災害の様子や避難行動の思い出、避難生活、救援隊とのかかわり、復興への思いなどを聞き取り、地図に表すものである。また、「これからマップ」は現在から将来の予想される災害を減らすために、堤防や排水機場など人間がどういったしくみや社会資本整備をしているかを調べて、地図に表すものである。 実地調査の際、児童だけでは困難な場合もあることから、児童のグループに対して大人が指導者として化支援してもよいことにした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205693554560
  • NII論文ID
    130007016544
  • DOI
    10.14866/ajg.2010s.0.3.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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