新潟県における二次医療圏別標準化死亡比の地域差
書誌事項
- タイトル別名
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- Regional difference of the SMR between the secondary medical areas in Niigata prefecture
抄録
1.はじめに<BR> 発表者らは、青森県の二次医療圏別死亡率の地域差について標準化死亡比(SMR)により検討し、青森県の二次医療圏別三大死因のSMRのうち、悪性新生物(男性)のSMRには、1985年から2005年まで類似した地域差がみられることを確認した(北島・太田,2010)。<BR> 本発表では、後期高齢者一人当たり医療費が全国で最も低い(2008,2009年度)新潟県について、SMRにより新潟県内の二次医療圏別死亡率にどのような地域差が見られるのかを検討する。<BR> 2005年の新潟県の平均寿命は、男性78.75歳(都道府県別で23位)、女性86.27歳(9位)であり、男性は全国平均に近く、女性は全国平均よりも高い。<BR> <BR> 2.研究方法<BR> 使用したデータは、「昭和60年人口動態保健所別統計」(厚生省)、昭和63年~平成4年、平成5年~平成9年、平成10年~平成14年、平成15年~平成19年の、「人口動態保健所・市区町村別統計」(厚生省、厚生労働省)の二次医療圏別・性別の、全死因と三大死因のSMRである。SMRは5年間の死亡統計から算出されているが、それぞれの統計期間の中心西暦年で呼称する。すなわち1985、1990、1995、2000、2005年を使用する。<BR> 青森県の場合と同様に、死亡数からSMRの95%信頼区間を算出し、新潟県のSMRと13地域(2000年まで)で構成される二次医療圏別SMRを比較した。<BR> 新潟県SMRの95%信頼区間下限値よりも二次医療圏SMR95%信頼区間上限値が低い場合、「新潟県平均以下」、新潟県SMRの95%信頼区間上限値よりも二次医療圏SMR95%信頼区間下限値が高い場合、「新潟県平均以上」とみなした。<BR> いわゆる平成の大合併以降、新潟県の二次医療圏は、合併後の市町村域を反映するように、13から7に再編された。2005年については、二次医療圏別ではなく13保健所別SMRを用いた。ただし2005年の13保健所の管轄域は、2000年までの二次医療圏と同一ではないため、1985~2000年までの地域差を経年的に比較することとし、2005年の保健所別SMRは参考資料とした。<BR> <BR> 3.SMRの地域差<BR> 1985~2000年の二次医療圏別SMRのうち悪性新生物(男性)について、「新潟県平均以下」、「新潟県平均以上」となるものを表1に、信頼区間から判定した2000年のSMRの地域差を図1に示す。<BR> 悪性新生物(男性)では、1985~2000年まで小出、六日町、佐渡(いずれも2000年までの二次医療圏名)において、「新潟県平均以下」である。<BR> 同様に、1985~2000年までSMRが同じ傾向を示すのは、脳血管疾患(男性、女性)の、新潟(2000年までの二次医療圏名)「新潟県平均以下」と、上越「新潟県平均以上」である。<BR> <BR> 北島晴美・太田節子(2010):青森県における二次医療圏別標準化死亡比の地域差,日本地理学会発表要旨集,No.77,202.<BR>
収録刊行物
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- 日本地理学会発表要旨集
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日本地理学会発表要旨集 2010f (0), 8-8, 2010
公益社団法人 日本地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205693905152
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- NII論文ID
- 130007016857
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可