新聞に見る昭和時代の食生活に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Dietary life reported in newspaper during the early showa period
- -From the viewpoint of nutrition-
- -栄養の視点から-
抄録
【<B>目的<B>】昭和時代初頭から太平洋戦争下の食糧不足におけるわが国の食生活に着目した。特に栄養ということばが、当時の新聞にどのように扱われていたかについて明らかにすることを目的とした。<BR>【<B>方法<B>】資料として東京朝日新聞を用いた。対象期間を戦前期(昭和元年~15年)、戦中期(昭和16~20年)1)に区分し、掲載された食関連記事を収集・分類・整理した。その中から栄養に関する掲載記事を抽出し、新聞紙上に見る栄養的な面に関する記事の記載内容を考察した。<BR>【<B>結果<B>】20年間を通して「栄養」、「滋養」、「食養」の表記が見られた。滋養は栄養と同意語として扱われ、食養は病気の治癒および健康を目的として使われていた。食関連記事の総数は、戦前期は年間平均およそ200件、戦中期のそれはおよそ400件を超えた。食関連記事の中で栄養に関する記事の占める割合は、戦前期はおよそ20%、戦中期は16%程度であった。記事の内容は、戦前期は学識者によるビタミンの効果や栄養の科学的知識など、主に食品に含まれる栄養成分や栄養価に関するもの、料理研究家による栄養料理および栄養献立に関するものであった。戦中期になると、配給食品や代用食品の掲載が多くなり、「栄養」を冠したパン・うどん・ビスケットなどの食品が出現した。戦前期には見られなかった野草・雑穀類の食用の奨めや栄養的価値を述べた記事が多く出現し、昭和18年頃になると、戦時下における栄養の必要性を広める目的で、「決戦栄養学」、「学童と栄養」と題した記事が連載された。栄養知識の普及を目的とした内容から、食糧難における非常時局下の栄養確保の必要性を目指した内容へ変化したことが明らかとなった。 <BR>1)田村,食品と容器,49(2008)
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 22 (0), 198-198, 2010
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205693944832
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- NII論文ID
- 130007016934
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可