女子大生における「3・1・2弁当箱法」受講による学習効果について

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タイトル別名
  • "3.1.2 Bento box method"female college students learning effect

抄録

【目的】1食に何をどれだけ食べればよいかを把握するための教材である「3・1・2弁当箱法」の学習は、食育に有効であるといわれている。幅広い世代にわかりやすい教材であり、足立・針谷によって開発されたものである。本研究では、栄養士養成校の調理教育の一環として取り入れた際の、学習効果について検討することを目的とした。<br>【方法】本学家政科食物栄養専攻(栄養士養成課程)の学生108名を対象とし、「3・1・2弁当箱法」を実施した。記名自記式質問紙によるアンケートにより、食事のバランスや弁当作り、調理や食に関する意識や行動等の質問をした。アンケートは実施直前、実施直後、実施3か月後、実施6か月後の全4回行い、有効回答数は101名であった。学習日は2015年6~7月で、学習の理解を確かめるためのリ・マインドコンテストは、その6か月後の2015年12月~翌2016年1月に実施した。<br>【結果】料理の頻度は、「月1回位」が約4割で最も多く、実施直前と実施6ヶ月後に差はみられなかった。実施直後のアンケートで「3・1・2弁当箱法を日常の食事や食生活に活用できると思うかの問いに対し、「できると思う」と「だいたいできると思う」で8割以上を超えていた。実施3か月後「3・1・2弁当箱法」に基づいた、適量で栄養バランスのとれた食事を食べているかの問いでは、「ほぼ毎日食べている」と「ときどき食べている」で6割を超えていた。6か月後の同じ問いの回答では約5割になっていたが、リ・マインドコンテストの実施により、今後、自分に合った「3・1・2弁当箱法」に沿った弁当を作ると「思う」という回答が約8割となり、意欲の高まりが示された。<br>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205693996160
  • NII論文ID
    130005264358
  • DOI
    10.11402/ajscs.28.0_173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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