2011年イギリス暴動と暴徒特性

書誌事項

タイトル別名
  • The UK riots 2011 and the characters of riot-related defendants

説明

  2011年イギリス暴動は,当初黒人による警察への抗議から始まったが,その後,略奪や暴力行為がエスカレートし,多くの白人が逮捕された。また,逮捕者の2/3ほどが略奪と器物破損であった.そのため,この暴動は人種差別に対する抵抗という単純な図式では説明できないことが指摘された。暴動直後に政府は,この暴動が犯罪者たちによるものであることを非難し,犯罪行為に対する厳格な対応が社会的要請とされた。また,暴徒が携帯端末を用いて,フェイスブック,ツイッター,ブラックベリー・メッセンジャーなどの社会メディアサービスを駆使して行動した初めての暴動であることも注目された。社会メディアは暴徒の仲間を動員し,警察の動向を共有するために用いられ,暴徒は警備の薄い地区を求めてロンドン全体を移動したのである。従来の暴動との違いに着目して,多くの研究者が2011年暴動を説明しようと試みている。本発表では,この暴動場所の空間的拡散と,被告人の年齢,民族などの属性を検討して,2011年イギリス暴動の発生要因を考察したい.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205694437248
  • NII論文ID
    130005481575
  • DOI
    10.14866/ajg.2014a.0_193
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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