Development of urban farming with the commodification of rural space

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Other Title
  • 農村空間の商品化にともなう都市農業の発展
  • カナダと日本の比較研究
  • a comparative study between Canada and Japan

Abstract

都市農業が都市域ないしは市街化地域で行われていることは、世界的に共通する認識である。しかし、都市農業の形態や機能には場所によって違いがある。都市農業の機能を食料供給と、余暇空間や緑地空間の提供に大別すると、どちらに重きを置くかによって都市農業に関する性格や農村空間の商品化の様相は大きく異なる。本研究は都市農業の発展とその性格の違いを日本とカナダで、特に東京大都市圏とバンクーバー大都市圏を事例に明らかにすることを目的とした。東京大都市圏の都市農業はさまざまな不利な環境があるにも関わらず、農地を維持する目的でさまざまな工夫を凝らして農業生産を継続している。他方、バンクーバー大都市圏の都市農業は食料供給のための農業生産よりも、コミュニティガーデンとして都市環境における緑地空間や余暇空間の維持に重きを置いている。都市農業は農業生産だけでなく、緑地機能や住環境の向上、あるいは地域コミュニティの維持など多様な機能をもつことで特徴づけられ、農地は生産空間だけでなく、消費空間としても活用されている。そこで、本研究は都市農業の発展を生産空間と消費空間の2つの側面から検討した。研究対象は東京大都市圏では練馬区や小平市の農業体験農園を、バンクーバー大都市圏ではリッチモンド市のテラ・ノバコミュニティガーデンを取り上げる。<br>

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205694764416
  • NII Article ID
    130005635514
  • DOI
    10.14866/ajg.2017s.0_100033
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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