インドの降水量季節進行に基づく地域区分と季節進行の長期変動

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タイトル別名
  • A regional division based on seasonal marches of precipitation and long-term variations of precipitation in India

抄録

最近利用可能となった高解像度の長期降水量格子点データを用いて、降水量の季節進行に基づいたインドの地域区分を試み、過去113年における各地域の降水量季節進行の変動について調べた。対象となる各格子点における半旬降水量気候値(1981~2010年の30年平均)の年降水量気候値に対する割合を変数として、ウォード法によるクラスター分析を行った。空間的なまとまりも考慮してクラスターを切断した結果、9つの地域に区分された。各地域の降水量季節進行について、100年スケールの変化傾向を調べた。北東部の地域では雨季全体を通しての降水量減少傾向がみられた。また西岸の地域では、1940年頃までは7月付近に降水量のピーク時期が集中していたが、1950年代以降は8月の降水量が増え、ピーク時期が8月中旬頃まで続くようになるなど、年代による季節進行の違いが確認された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205695512448
  • NII論文ID
    130005635783
  • DOI
    10.14866/ajg.2017s.0_100186
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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