UAVを用いたヤブツバキ林管理

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タイトル別名
  • Management of <i>Camellia japonica</i> forest using a UAV

抄録

【目的】ヤブツバキ(Camellia japonica)から生産されるツバキ油は様々な用途に利用され、近年需要が増している。本研究対象地の長崎県五島市はヤブツバキ生産地として全国的に有名である。果実収量を増産させるためにはヤブツバキ樹木形状の個体管理を行うことで、収量を予測する必要がある。本研究では無人飛行機(UAV)による空撮と、様々な角度で撮影されたステレオ画像から三次元データを作成するStructure from Motion(SfM)の技術を用い、ヤブツバキの個体を測定する際の測定精度を検証する。【方法】長崎県五島市で林分密度の異なるヤブツバキ林二か所を対象地とし、UAVによる空撮を行った。Photoscan(Agisoft社)を用いて空撮画像から三次元モデルを作成し、数値標高モデル(Digital Canopy Model、DCM)を作成、DCMから樹高と樹冠幅を計測、実測値と比較した。また、それらのデータと果実収量の関係性を検討した。【結果】SfMによる樹形測定は、隣接個体との距離が十分にあれば、より高い精度で計測することができた。得られた三次元データと収量には正の相関が見られた。よって、UAVによる三次元データからツバキ林の個体管理が正確に行えることが示された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205705426176
  • NII論文ID
    130005166749
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_54
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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