東京大学千葉演習林の開花年限試験モウソウチク林における稈の空間分布構造

  • 久本 洋子
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属千葉演習林
  • 梁瀬 桐子
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属千葉演習林
  • 塚越 剛史
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属千葉演習林

書誌事項

タイトル別名
  • Spatial distribution pattern of culms in Moso bamboos in The University of Tokyo Chiba Forest

説明

【目的】東京大学千葉演習林には開花年限試験のためのモウソウチク林が設置されている。1930年に横浜市で開花した竹林から得た実生2株を1934年に植栽し、1997年に再び開花を確認した。開花後は天然更新させ、現在まで間伐・施肥・耕転を行っていない。そのため稈が過密で土壌が貧栄養であることが推察され、今後の十分な生育には間伐や施肥が必要と考えられる。本研究では、試験地内の稈の分布と遺伝的組成を把握することで、クローン構造を考慮した管理指標のひとつとすることを目的とした。【方法】試験地内の全稈の毎木調査を行い、位置図の作成を行った。全生存稈からDNAを抽出し、モウソウチクおよびササ類で開発されたマイクロサテライトマーカーを使用して各稈のジェネット識別を行った。【結果】試験地内の稈密度は3.5本/㎡で、稈の胸高直径は平均2.2cmであり、1997年の開花以前の稈密度より約6倍高く、約4分の1の直径サイズであった。稈の分布は試験地の周縁部にわずかに偏っており、中央部には直径が大きい稈が多かった。さらに、2004~2013年の出稈年別の稈分布とジェネットごとの分布の比較を行った結果を報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205705569536
  • NII論文ID
    130005474014
  • DOI
    10.11519/jfsc.125.0_104
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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