アフリカ東南部におけるミオンボ林への熱帯山地雨林の侵入過程

  • 藤田 知弘
    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The Encroachment of Tropical Montane Forest into Miombo Woodland in South-East Africa

説明

異なる植生帯への侵入過程(ex. 熱帯雨林種のサバンナへの侵入)における促進作用を検討した研究は少ない。本研究はアフリカ東南部において山地雨林種であるSyzygium guineense ssp. afromontanum(フトモモ科:以下Syzygium)の周辺疎林への侵入過程における促進作用の重要性を検討した。<br> 本調査地は大部分がミオンボ林(マメ科が優占する熱帯疎林)から構成されるが、パッチ状の山地雨林も存在している。本研究ではミオンボ林においてSyzygium実生の生存率を4マイクロハビタット(B. floribunda 下、U. kirkiana下、F. natalensis下,オープンスペース)で比較した.さらに、以上のマイクロハビタットで環境条件を比較した。 <br> 調査の結果、F. natalensisB. floribunda下にセットしたSyzygium生存率はU.kirkiana下とオープンスペースのものよりも有意に高い値を示した.本研究はF. natalensisB. floribundaSyzygiumのミオンボ林における定着を促進していることを示唆する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205705602944
  • NII論文ID
    130005048577
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.442.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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