微生物代謝過程からせまる森林土壌の窒素無機化の律速要因
書誌事項
- タイトル別名
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- Factors limiting N mineralization in forest soils as revealed by microbial metabolism
抄録
窒素無機化には大別して、①酵素によるタンパク質のアミノ酸への可溶化(脱重合)、②微生物によるアミノ酸吸収と代謝、アンモニア放出(アンモニア化成)の二つのプロセスが存在する。C/N比、pHの重要性が二反応において異なるため、無機化速度の予測は困難となってきた。二反応に対して、①脱重合はカゼイン、②アンモニア化成はアルギニンを指標として添加試験を行い、潜在分解速度を比較した。この結果、耕地土壌では脱重合反応が律速段階となるが、酸性・高C/N条件の森林土壌では糸状菌による脱重合が促進され、アンモニア化成が潜在的に律速段階となることが示された。さらに、14C標識アミノ酸(15種)、代謝経路の末端に位置するアルギニン、オルニチン、尿素の添加無機化試験を行った結果、低pH、高C/N条件の森林土壌ではアミノ酸の同化が卓越し、アルギニン・オルニチンの異化が抑制されるために、アンモニア化成能が低くなることが示された。酸性・高C/N条件の森林土壌では糸状菌の代謝(二次代謝産物の合成、NH4+の再利用)を含めた窒素無機化機構の解析が必要になることが示された。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 112-, 2016
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205705722496
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- NII論文ID
- 130005167144
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可