チェーンソー作業における技術教育に対する伐木競技会の効果
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- 飛田 京子
- 東京大学大学院農学生命科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of the logging competition on technical education of the chain saw work
説明
緑の雇用制度が開始され、年間平均3,400人が新たに林業に従事している。「経験年数別の災害発生状況の調査」では、1~9年が40%と最も多い(今冨、2006)。このような状況の中、新規就業者の作業安全性向上の為、質の高い教育が求められている。現在、死亡災害発生率が最も高いチェーンソー作業については、特別教育受講後、班長や職場の先輩の指導で、職場内研修やOJTが行われている。作業を安全に行うにあたり欠かせない基礎技術を、確実に習得するための教育ツールとして、伐木競技会の評価基準が有効だと考え、その効果を明らかにする事を目的とし、研究を行った。その結果、自己の作業による災害が多く、作業者の伐木技術が十分であれば、防ぐ事が可能な災害が多い事、新規就業者に対する基礎技術の教育が求められている事が分かった。伐木競技会には、基礎技術として必要と考えられている動作が、細分化され評価項目に盛り込まれている。伐木競技会の評価基準は、基礎技術の的確な指導を可能にし、技術レベルの向上及び労働災害の低減に寄与する事が期待される。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 127 (0), 136-, 2016
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205705761280
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- NII論文ID
- 130005167210
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可