カシノナガキクイムシ捕獲用ペットボトルトラップの改良
書誌事項
- タイトル別名
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- Improvement of the plastic bottle trap for capturing Oak bore, Platypus quercivorus,
説明
カシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)を捕獲するため,さまざまな方法が開発されてきた。木からの脱出虫は,防虫網トラップ,スカート型トラップ,フィルムケーストラップで捕獲されてきた。また,飛翔虫はエタノールなどを誘引剤とする衝突板トラップやファネルトラップの他に,スクリーントラップで捕獲されてきた。さらに,木への飛来虫は粘着紙で捕獲されてきた。しかし,いずれの方法も,被害を抑えるほど多数は捕れていない。一方,ペットボトルトラップ(以下PT)は,3基以上設置することで木の枯死が回避でき,被害を抑える効果も得られている。しかし,PTの作成には大量のペットボトルが必要となる。そこで,より効率的に捕獲できるカシナガトラップ(以下KT)を改良している。2013年,船岡山においてPTとKTをぞれぞれ26本と35本の木に3基ずつ設置した結果,総捕獲数は469,579頭で,KTの捕獲数はPTの2.08倍であった。宝が池公園では,長さ1.25mの餌木丸太を52本ずつ6箇所に設置し,それぞれの餌木周辺にPTとKTを8基ずつ交互に設置した結果,総捕獲数は190,477頭で,KTの捕獲数はPTの1.51倍であった。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 125 (0), 183-, 2014
一般社団法人日本森林学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205705837824
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- NII論文ID
- 130005474153
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可