航空機LiDARデータを使用した林冠構造と樹木サイズ分布の把握

書誌事項

タイトル別名
  • Linking canopy structure and tree size distribution with airborne-LiDAR data obtained from temperate forests.

説明

森林生態系において、林冠構造は生物多様性と生態系機能に強い影響を与えることが知られている。樹木サイズ分布は持続可能な森林経営や森林動態を明らかにしていく上で、森林の現況を把握する基本的な情報となる。本研究では、航空機LiDARリモートセンシングによって、林冠の垂直構造を把握し、それから林分の樹木サイズ分布を推定することを目的とした。 東京大学秩父演習林に30m×30mの調査プロットを60箇所設置した。調査プロットにおける毎木調査と、同範囲の航空機LiDARのデータを使用して、林冠の垂直葉量分布から林分の樹木サイズ構造を推定した。林冠の垂直葉量分布と林分の樹木サイズ構造を推定するため、胸高直径-個体垂直葉量分布関係(樹高関係・最下葉高・個体葉量の予測を含む)とBeer-Lambert則を使用した。胸高直径‐樹高関係を使用して胸高直径から樹高を推定する際には、全プロットの中で調査が容易な30プロットから9種の代表種を選定し、代表種9種については独自のパラメータを使用し、精度を高めた。得られたパラメータ値を使用して、林冠の垂直葉量分布と林分の樹木サイズ構造を推定することができた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205705976064
  • NII論文ID
    130005166605
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_195
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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