Effect of temperature on larval development of the sugi bark borer, Semanotus japonicus

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  • スギカミキリ幼虫の発育に及ぼす温度の影響

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スギカミキリの幼虫を19℃以下で飼育すると、蛹室を形成しても蛹化しない。そこで、まず、蛹室形成までの発育に及ぼす温度の影響を調べた。孵化幼虫をスギ皮付き材片を用いて、16~25℃長日条件下で飼育し、10日毎に蛹室形成の有無を観察した。孵化から蛹室形成までの平均日数は、25、22、19および16℃でそれぞれ、53.9、62.2、79.2および127.9日となり、発育零点は9.8℃、有効積算温量は774.5日度と計算された。次に、蛹室形成後の蛹化に及ぼす温度の影響を調べた。25℃長日条件下で蛹室を形成した幼虫を管瓶に入れて、25、19および16℃長日条件下で蛹化、羽化を観察した。蛹化率は25、19および16℃で、それぞれ62.5、73.9および34.8%となり、16℃で低くなった。これらのことから、スギカミキリの幼虫は温度条件に依存して蛹室形成まで発育するが低温では蛹化に至らないこと、また、蛹化は蛹室形成後の低温感受でも抑制されることがわかった。本研究は、農林水産省プロジェクト研究「農林水産分野における地球温暖化対策のための緩和及び適応技術の開発」により行われた。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706015232
  • NII Article ID
    130005048807
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.65.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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