ナラ枯損被害ポテンシャルマップの作成 - ナラ類を対象として -

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タイトル別名
  • Drawing the damage occurrence potential map of mass mortality of oak trees (Japanese oak wilt) - Focus on the deciduous Japanese oak -

抄録

【目的】平成24年版森林・林業白書によると、ナラ・カシ類の樹木を集団的に枯死させるブナ科樹木萎凋病(以下、ナラ枯れ)は、2010年度には30都府県で発生している。このナラ枯れ被害発生を予測するため、被害を受ける可能性のある森林資源分布を解析して、被害発生のポテンシャルを検討する。【方法】森林資源分布の現況情報として、環境省自然環境保全基礎調査の、第2回から第5回までの植生調査データを使用した。ナラ枯れ調査を行う行政機関の担当部局では第3次地域区画(3次メッシュ、約1×1㎞)でデータを管理している場合が多いので、3次メッシュごとの代表的な植生によるデータ分類を行った。解析対象地は本州(島嶼部を除く)とし、解析には、ArcGIS Ver.10.1 (ESRI Inc.)を用いた。【結果】ナラ枯れ被害を受ける危険性の高いのはミズナラとコナラで、ミズナラは本州中央部に分布しており、その周りにコナラが分布している。これらの樹種は青森県から山口県まで広く分布していることが明らかになった。その結果、本州中央部での被害拡大の可能性が高いと考えられた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706368384
  • NII論文ID
    130005048698
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.551.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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