ツキノワグマによるクマ剥ぎ被害の形態とその年次変化

書誌事項

タイトル別名
  • Fluctuations in frequency and features of bark stripping damage by Japanese black bear for the three-year period.

説明

ツキノワグマによるクマ剥ぎ被害は林業経営上問題になっている。クマ剥ぎを防ぐためにはその実態,および発生要因を明らかにすることが必要である。また,クマ剥ぎ被害発生量には年次変化があることが知られている。そこで同じ調査地において継続的な調査を行うことによって,クマ剥ぎの形態や発生数の年次変化を明らかにし,クマ剥ぎの発生要因を考察する。調査は新潟県阿賀町,新発田市,および山形県小国町で2013年から2015年までの3年間行った。毎年クマ剥ぎ時期に新規被害木の調査を行った。新規被害木は胸高直径を計測し,被害状況を記録した。同時期に加害クマ特定のため,調査地にカメラトラップを設置した。カメラトラップには毎年同様にツキノワグマが撮影されたが,クマ剥ぎ被害量は3調査地すべてで2013年に被害量が多く,2014年は少なくなり,2015年に再び多くなる年次変化がみられた。被害時期においても2013年と2014年はクマ剥ぎ開始時期がほぼ同じ時期であったが,2015年は被害が早くから発生する傾向が見られた。また,剥皮面積は阿賀町を除いて2013年は大きく,2014年に小さくなり,2015年に大きくなっていた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706773376
  • NII論文ID
    130005166868
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_343
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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