2010年農林業センサスからみる林業サービス事業体の動向
書誌事項
- タイトル別名
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- Current situation of forestry service entities from 2010 Census of Agriculture and Forestry
説明
本研究では,2010年農林業センサスの組み換え集計を元に2005年農林業センサスとの比較も交えて,林業サービス事業体の動向を明らかにする。2010年の林業サービス事業体6,802経営体のうち約7割は非法人で,株式会社が16%と次に多い。2005年から経営体総数はほぼ横ばいだが法人は約2割減少し,一方で非法人の個人経営体が約2割増加した。<br> 2010年の受託実績をみると,林業サービス事業体の46%が下刈りなど,50%が切捨間伐といった育林作業に従事し,主伐など素材生産の受託は2~3割と低い。2005年から植林・主伐を実施する経営体が2~3割と減少し,素材生産のない事業体が4割から5割へと増加した。<br> 地域別には,東日本に会社や森林組合の比率が高く,受託料金収入の多い事業体が多い地域も多くみられる。雇用労働者のある経営体の比率が高く,常雇労働者の人数が多い経営体が多くみられ1経営体の経営規模が大きいと伺える。一方,西日本では,個人経営体の比率が高く,受託料金収入も低い事業体が多い地域が多い。雇用労働者のない経営体も多く,経営体の規模が比較的零細であるとみられる。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 124 (0), 123-, 2013
一般社団法人日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205706889728
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- NII論文ID
- 130005048224
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可