Effects of tree species on diurnal and seasonal valiability of soil respiration in temperate stands

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  • 温帯林の構成樹種による土壌呼吸の日変動・季節変動の違い

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土壌呼吸量は研究が行われている森林の間で大きさや環境要因に対する反応性が異なっており、森林の炭素収支を正確に推定するためにはその違いを知る必要がある。樹木は種類によって季節性のほかリターや根の質や量に違いがあることから、森林間の土壌呼吸の違いには構成樹種が影響していることが考えられる。本研究では落葉広葉樹林と常緑広葉樹林において土壌呼吸量、リターの分解呼吸量、根呼吸量の季節変動と日変動を測定し、林分間の差とその差を生む要因としてリター、根の寄与を調べた。土壌呼吸量の季節変動については落葉時季の違いによる影響が示唆され、また、常緑樹林では落葉樹林よりも地温や土壌含水率に強く影響されていた。一方、日変動では逆に落葉樹林のほうが常緑樹林よりも地温の変化に対して大きく反応しており、どちらの林分においても季節変動と比較して高い温度反応性を示した。さらに、根呼吸量は常緑樹林でのみ降雨時に大きく上昇したことから、土壌呼吸量の降雨時の変動にも差を与えている可能性が示唆された。これらの結果から、土壌呼吸量を推定する際に森林の構成樹種による違いを考慮することの重要性とその違いを与える要因の一端が示された。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205706903936
  • NII Article ID
    130005048976
  • DOI
    10.11519/jfsc.124.0.801.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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