大学発、持続可能な地域づくりの拠点としての自然学校

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タイトル別名
  • A nature school from the university, as a base of the sustainable development of region

抄録

1980年代に始まったわが国の自然学校は、自然体験活動を通じた青少年の育成を当初の目的としていたが、時代とともに目的と活動内容が多様化し、自然豊かな農山漁村を拠点として、自然体験等の教育活動を行うだけでなく、地域の資源を活かした新たなソーシャルビジネスを興していくことで持続可能な地域づくりに貢献することが、近年では自然学校の主目的の一つとなっている。 鹿児島大学高隈演習林が所在する垂水市大野地区では、2006年に地元集落の廃校施設を活用した「大野ESD自然学校」が垂水市により設立され、演習林や集落での体験活動に学生が協働する形で運営してきた。そこから学生と集落住民との交流が生まれ、地域の暮らしや文化に触れる体験の中から、それらを未来へ繋いでいくことの重要性に気づき、そして2013年に自然学校で活動してきた学生と卒業生が「NPO法人森人くらぶ」を設立した。森人くらぶは学生の長年にわたる地域住民との交流の中から生まれた「大学発」の自然学校である。本報告では、森人くらぶが持続可能な地域づくりの拠点としてどのような役割を果たしているのか、集落住民へのアンケートと関係者への聞き取り調査の結果から検証する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205707860864
  • NII論文ID
    130005166931
  • DOI
    10.11519/jfsc.127.0_830
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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