コケ型林床の亜寒帯針葉樹林における稚樹の分布と地表環境

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タイトル別名
  • Seedling distribution and ground surface environment in the moss-dominated forest floor of a boreal conifer forest

抄録

<p> 亜寒帯針葉樹林におけるモミ属とトウヒ属の稚樹の空間分布と地表環境との関係を明らかにするために、北海道阿寒地域の天然生の針葉樹一斉林にて調査を行った。調査林分(約14ha)に32m×32mの調査区Aと40m×15mの調査区Bを設定した。調査区Aは2m×2mのメッシュ256個に区分し、メッシュごとに稚樹の樹種と樹高、コケの被度、表層土壌のCN比とpH、光環境を記録した。さらに調査区Aの一部を0.5m×0.5mの小メッシュに区分し、稚樹の樹種と樹高、コケの被度、小メッシュの中心に出現したコケの種類を記録した。調査区Bでは、稚樹(樹高15cm以上)と立木の位置座標(x、y)を記録し、あわせて樹種、樹高(稚樹のみ)、胸高直径(立木のみ)を記録した。調査区Aでは、稚樹は集中分布を示し、条件付き自己回帰モデルによって稚樹分布に関わる要因を解析したところ、コケの被度と土壌表層のpHの関与が示唆された。調査区Aの小メッシュに出現したコケの種類は12種で、ミヤマクサゴケが最も多く、次にアオギヌゴケが多く出現した。調査区Bでも稚樹は集中分布を示し、稚樹と成木の分布をL関数によって解析したところ、稚樹の分布様式は成木の根元からの距離に応じて変化した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205708619520
  • NII論文ID
    130007020631
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_280
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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