荒れた登山道表面の天然素材被覆に期待される効果とは?
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- 菊池 俊一
- 山形大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
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- What protective effects do natural material mulching over bare trail surface have in alpine zone?
抄録
<p> 飯豊連峰・朝日連峰は山形県・新潟県・福島県にまたがる山地であり,一帯は磐梯朝日国立公園に含まれる。その雄大な自然景観は人気が高く,全国から多くの登山者が訪れる。深い山地に入り込む登山道は風化しやすい花崗岩地域であることや,維持管理にかかる予算・人手の不足,登山者数の増加等から荒廃が進み,周辺植生の荒廃も急速に進んでいる。両山地では山岳会・自然保護団体等の地域団体,国や地方自治体,学識経験者が連携する連絡会・協議会が設立され,登山道の保全・修復が進められている。荒れた登山道および周辺裸地の地表面を,現地で調達可能な石礫や土砂,支障木,あるいは登山者に協力してもらい運び上げたヤシ・ジュート製の緑化ネットなどを用いて土留め・地表面被覆をする修復作業が行われている。それら天然素材を用いることに期待される効果はいくつもある。景観保護上の利点や荷上げの簡易さ,生分解が可能な点などが挙げられる。それら効果を他の人工素材と比較して整理した上で,2016年秋季の現地調査および室内実験からみえてきた凍上抑制効果について報告する。</p>
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 786-, 2017
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205709395200
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- NII論文ID
- 130007021064
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可