コナラ木部に対するエスレルとジャスモン酸メチル処理によるナラ菌成長制御の試み

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タイトル別名
  • Effects of application of ethrel and methyl jasmonate on growth of <i>Raffaelea quercivola</i> in xylem of <i>Quercus serrata</i>.

抄録

ブナ科樹木萎凋病(いわゆるナラ枯れ)を発症したコナラ属樹木に顕著に認められる病理的心材の形成には、シグナル伝達物質としてのエチレン、ジャスモン酸、さらにはサリチル酸が関わっている可能性が高い。これまでの先行研究から、樹体内に侵入した菌は数日という比較的短期間に宿主の発揮する抗菌作用によって成長が阻害されることが認められている。しかしながら、これらのシグナル物質がどのようなしくみで罹患木が示す抗菌作用に関わっているかについては未解明のままである。そこで本研究では、シグナル物質のうちエチレン、ジャスモン酸、およびそれらの相互作用の役割を明らかにすることを目的として、人為的に培養したRaffaelea quercivola菌をコナラ(Quercus serrata)苗木に接種するとともに、エチレン発生剤のエスレル、およびジャスモン酸メチルを樹幹内に注入処理し、菌糸の示す蛍光反応の観察による組織内分布の解析を行い、感染に及ぼす影響を調べた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205709584768
  • NII論文ID
    130005490843
  • DOI
    10.11519/jfsc.126.0_374
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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