アロメトリー式を用いて広葉二次林の年蒸散量を算定

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タイトル別名
  • Application of allometric relationship on annual transpiration estimates in a secondary broadleaved forest

抄録

<p>近年、単一樹種林では、単木蒸散量から林分蒸散量へのスケールアップに平均林分樹液流速(Js)法が広く使用されてきた。また、樹種やサイズが多様な樹木で構成されている多樹種林へのJs法の適用性に関する研究はない。一方、多樹種森林においては、単木蒸散量と樹木サイズの間に関係があることが見出されている。この関係式を用いて多樹種森林の蒸散量を推定する可能性が考えられた。そこで本研究では、九州大学福岡演習林で単木蒸散量と樹木サイズの関係を用いて広葉樹二次林の年間蒸散量を推定することを目的とした。2013年1月から12月にかけてプロット内の毎木(胸高直径>5cm)の樹液流速度の観測を行った。一年間分の樹液流データを調べた結果、樹種を関わらず単木蒸散量と胸高直径の関係が確認されたが、ANCOVA分析に基づいた月々関係式の比較を行った結果、季節の変化は検出された。この結果について、落葉樹種の影響や大きい樹木の季節蒸散量変化を影響していることが考えられた。さらに、年間蒸散量の推定について、DBHの降順にサンプルすることによって効率的に算定することを明らかにした。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205709696512
  • NII論文ID
    130007021358
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_650
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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