クラゲチップを活用した山腹崩壊地の森林再生

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タイトル別名
  • Regeneration of forest of landside site using the jellyfish chip

抄録

<p>【目的】愛媛県四国中央市の金生町山田井地区は、平成20年8月の集中豪雨によって山地崩壊が発生した。早期に森林を再生させるため、クラゲチップ(特許第5105463号)を植え穴に施用してヒノキが植栽された。本研究では山腹工施工地に植栽されたヒノキのその後の生育状況を調査し、森林再生の方向性について検討を試みた。【実験方法】植栽では筋工の平坦部に70 cm間隔でヒノキとヒメヤシャブシを交互に植栽する際、ヒノキ植栽の植え穴にクラゲチップ約100 gを施して土壌と混ぜた後、3年生のヒノキを植栽した。植栽日は平成22年2月25日である。【結果】6年目の施用区の樹高は384cm、根元直径は5.65cmであった。これに対し、対照区のその値は、それぞれ294cm、3.95cmであった。両者の間には,樹高及び根元直径共に、1%レベルで有意な差が認められ、クラゲチップ施用の効果が6年目においても確認された。これにはクラゲチップが時間の経過と共に、細菌や糸状菌等の微生物によって少しずつ分解され、栄養分となったことが影響しているものと考えられる。なお、本研究の一部は、韓国・山林庁・山林科学技術開発事業(課題番号:S111215L150110)の助成を受けて行われた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205709714816
  • NII論文ID
    130007021364
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_633
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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