スギ・ヒノキ人工林における土砂受け箱で捕捉された土壌と地山表層土壌の粒径組成の比較

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タイトル別名
  • An examination of differences in particle size between soils trapped by sediment traps and surface soils of forest floor

抄録

<p>我が国の森林における表土移動量の評価では、土砂受け箱による測定がこれまで数多く行われてきた。土砂受け箱には箱内に侵入した水の排水のため、箱背面にメッシュネットが取り付けられており、メッシュサイズよりも微細な土壌は水とともに流出している可能性がある。土砂受け箱の有効性を明らかにするためには、微細な土壌の捕捉程度を明らかにする必要があることから、三重県内の異なる地質からなる3地区それぞれ2地点において土砂受け箱で捕捉された2時期の土壌(多雨期、少雨期)と地山表層土壌の粒径組成を比較し、土砂受け箱による微細な土壌の捕捉程度や地質による相違などについて検討を行った。その結果、いずれの地点、いずれの時期でも、土砂受け箱で捕捉された土壌において、メッシュサイズよりも小さい粒径の土壌の割合は、捕捉量の多少に関わらず地山表層土壌と同程度であった。また、土砂受け箱で捕捉された土壌と地山表層土壌の粒径組成の間に有意差がみられる地点、時期は少なく、多くが類似しており、土砂受け箱で地山表層土壌とほぼ同様の粒径組成の土壌が捕捉されていることが確認された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205709890688
  • NII論文ID
    130007021392
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_626
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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